Pentium4 ( Northwood )は Web 閲覧程度なら特に問題なく使えるが、さすがに7年前のミドルレンジ CPU なので、 (今のところ)GPU による支援が利かない FLASH 動画再生とか、エンコード処理とかでは荷が重い。
Northwood を直訳して通称「北森」と呼ばれるこの CPU から、より高性能の CPU へ移行することを通称「脱北」と言う。
私も6年弱の間北森の 3GHz を使い続けてきたが、5年弱使っている電源あたりの劣化からか、PC のファンが時折唸りをあげる、コールドブートに失敗するという症状が出てきた。
それに、plugin をダウンロードしまくった『シムシティ4』がとんでもなく重くなってしまっていて、非常にプレイしづらい。
いよいよ変えるときが来たか。
ということで、ついに脱北を敢行した。
コンセプトは、「できる限り費用を切り詰めつつ、5年間使えるシステムを組む。低発熱、省電力重視」というもの。
電源、ストレージドライブ、ビデオカードあたりはどうせ5年のうちに交換することになるだろうから、安物で済ますことにする。
予算は10万円。
構成
CPU : Intel Core i7 860 (2.8GHz) ¥26,330.-
M/B : ASUS P7P55-M ¥11,360.-
Memory : CFD W3U1333Q-2G DDR3-1333 (PC3-10600) 4GB (2GBx2枚) ¥9,840.-
ビデオカード : HIS H567Q512 ( Radeon HD 5670 ) ¥9,980.-
光学ドライブ : Pioneer DVR-217J ¥4,890.-
システムドライブ : Western Digital WD5000AAKS-V1A (HDD 500GB 7200rpm) ¥4,470
データドライブ : HGST HDS721010CLA332 (HDD 1TB 7200rpm) ¥6,700.-
サウンド : オンボード
電源 : Abee AS Power Silentist 500W (S-500ED) ¥7,770.-
CPU FAN : リテール
OS : Windows7 Professional 64bit ¥16,000.-
ケース : Windy MT-PRO800 Fleetwood ¥0.-(使いまわし)
キーボード : ミネベア CMI-6D476 ¥0.-(使いまわし)
マウス : Logicool MX1100 ¥0.-(使いまわし)
とりあえず10万円に収まった。
買い物のポイント
日本橋の代表的なパーツショップである「FAITH 」「 BestDo! 」「 PCワンズ 」で価格を比べて買ったが、どの店で買っても100円以内程度くらいの差しかない。
だから在庫があれば好きな店で買えばいいと思う。
ただ、上記のメモリーは Best Do! が1000円くらい安く、人気商品らしかった。
インプレッション
Core i7 860 は現在のメインストリーム向け CPU だが、「 CPU パフォーマンス比較表」によれば Pentium4 3GHz の3倍程度の性能。
さすがにこれだけ世代が飛ぶと、体感速度が全然違う。
Firefox でタブ100個くらいを一気に開いて起動するという使い方をしているのだが、全タブ読み込み完了までの時間が大分短くなったように感じる。
(HDD が500GBの1プラッタになった影響もあるかもしれない。)
YouTube の1080p 動画の再生も余裕でこなしてくれるし、CPU使用率も低い。
「シムシティ4」も動作が軽くなった。
特に、プラグインの詰まったランドマークや公園ツールを選んだとき、何秒も固まってしまったのが1秒程度に短縮された。
メモリを増設して RAM ディスクにシムシティのデータを突っ込めば、もっとレスポンスがよくなるかも。

クロック周波数は可変で、CPU-Z を見ていてもころころ変わっていく。
シムシティ4のようにマルチコアに対応しないアプリケーションで、1コアに処理が集中する場合は 3GHzを超える。
気温が20度もないのにアイドル時の CPU 温度が39度くらいなので、リテールクーラーはやはり力不足か。
OCCT で強制的に CPU に100%負荷をかけると、1分で80度を超えてしまうし……。
まあ、HD 動画再生程度じゃ CPU にかかる負荷は軽いものなんだが。
なお、オーバークロックを厭わない人は Core i5 750を選んだほうが7000円くらい安くなり定格の Core i7 860を性能で上回れるらしいので、Core i5 750 がお勧めらしい。

「スーパーΠ」の104万桁を実行すると、Pentium4 3GHzでは1分ちょっとかかっていたが、Core i7 860 では12秒で終了。
これはすごい。

3D バリバリのゲームはプレイしないので、Radeon HD 5670 の実力はよくわからないが、ゆめりあベンチのスコア(1024x768 最高設定)は62000程だった。
Radeon X1600 Pro が10000程だったから、これまた大幅なスコア向上である。
ちなみに HIS の H567Q512 は BIOS での電圧等の設定が2段階しかなくアイドル温度が高いらしいので、外排気でなくてもいいケースなら他社製品がお勧め。
ところでなぜ Radeon HD 5670 にしたかというと、補助電源不要のもので一番性能が高かったから。
nVidia の方が GPGPU の面で有利なのはわかっているのだが、いかんせんモデルナンバーがわかりにくすぎる。
製品が変わらないのに番号だけ新しくなるとか、同じモデルナンバーでも製造プロセスやメモリバスが異なるものが混在しているとか、不親切極まりない。
Windows7
WindowsXP と比較すると UI に細々と手が加えられている。
改変内容は「なくても不便ではないが、あればそれなりに便利」という機能。
目立ったところでは、タスクバー。
タスクがタスクアイコンでまとめられて、カーソルをかざすとウィンドウの内容がサムネイル表示され、サムネイルにカーソルをかざしつづけると、そのサムネイルのウィンドウだけ表示されてそのほかのウィンドウは透明になる……という感じ。
タスクの表示のアイコン化や、タスクトレイのアイコンの表示・非表示を選択できるのは、画面の狭いラップトップ PC には良いかも。
慣れなければ XP 型の表示形式にすることもできるので、好みに応じてカスタマイズすればいい。
ALT+TABでのタスク切り替えにおいても、タスクアイコンでのタスクの選択と挙動が似ていて便利。
ウィンドウバーを掴んで揺すると、そのウィンドウ以外のウィンドウが最小化するとか、ウィンドウを掴んでカーソルが左右の端に到達するとウィンドウが画面の半分の大きさで最大化されるとか、変わった操作方法も導入されている。
「画面の半分の大きさで最大化」はウィンドウを2つ並べて並行的に作業するのに使うと役立つ場面があるかもしれない。
インストールしたてでよくアクセスするところといえばコントロールパネルだが、設定項目の表示方法には戸惑った。
アイコン表示に変えれば XP 風になり、XP に慣れた身にはわかりやすい。
デフォルトのカテゴリ表示ではよく使われる設定項目にアクセスしやすいようになっているので、表示方法を変えたマイクロソフトの狙いは理解できる。
64bit OS だからといっても古いアプリケーションや周辺機器は使っていないので、今のところ動かないソフトには遭遇していない。
ゲームのコピープロテクトによく使われているソフトウェアが 64bit には対応していないらしいので、古いゲームソフトを引っ張り出してプレイしようとしたら問題が出てくるだろう。
今後の予定
動作音がうるさいので、CPU クーラーを静かでよく冷えるものに変えるとともに、ファンコントローラーを取り付けてケースファンの回転数を落としたい。
ケース側面のパンチ穴から埃が入り放題なのも気になるから、レンジフードフィルタあたりを切って裏側に貼り付ければいいかな。
動画編集をする時は盛大にページファイルが使われるので、メモリも追加したいところ。
2004年に Pentium4 マシンを組んだ時の記事を読み返すと、メモリとドライブの容量の増え方と値下がり具合を実感する……。
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