中札内村から津別町に移動しました。
大阪からの走行距離2516km。

今日はまず、中札内村の国道から西の方へ逸れていき、「想いやりファーム」へ。

この農場は、無殺菌牛乳「想いやり牛乳」を生産していることで知られています。
今でこそ低温殺菌牛乳というのはスーパーマーケットでも売られつつありますが、無殺菌というのは常識外れ。
当然雑菌が混入しないように徹底した自主管理を行い、保健所も検査に来ているようです。
なんでも、工場内自体の雑菌数も異常に少なくて、保健所の検査員が感動のあまり涙したとか。
牛の視点を第一に考えて育て、牛のご機嫌が悪ければ乳搾りしないといった生産効率は二の次の体制が売り文句。
その分、牛乳瓶1本180mLで350円、720mLで1,050円と値段も破格ですが、酪農の手間を考えれば本来はこれくらいしてもおかしくないでしょう。
お味の方は、クリームっぽい濃厚な味がすると思いきや正反対で、臭みがなくサラサラと喉に入り、牛乳が苦手な人でも飲めそうです。
酵素や乳酸菌も生きたままなので、乳糖不耐性の人でも腹の具合が悪くならないのだとか。
販売店は少数ながら全国的に出荷しているようなので、興味のある人は「想いやりファーム」まで問い合わせてみては如何。

牛さんの食事場まで寄ることができます。
牛さんの放尿は滝のようです。

北上して帯広市へ突入。
かつて「愛の国から幸福ゆき」でにわかにブームとなった国鉄広尾線の幸福駅へとやって参りました。
廃線後も駅舎やプラットホームはそのまま保存され、交通公園となっています。


キハ22が2両と、保線用車両が静態保存されています。
車内は汚れてたり部品が取られて失われてたりしますが、外側は塗装をやり直しているようで綺麗です。

「最近『幸福ゆき』の切符がブームを呼んでおりますが」と書いてあるけど、何年前の看板なんだ……。

プラットホームから駅舎方向。
アベックで鳴らすと幸福になるとか云々の鐘があります。
こんな鐘ごときで幸福になれたら苦労はしません。

駅前にはみやげ物店が二軒、元気に営業中。

「愛国発幸福行き」の切符が未だに売られています。
その日の日付の入った切符が220円。
折角なので「平成21年9月5日」の「愛国発幸福行き」切符を購入しました。
「7年7月7日」(ラッキーセブン)、「8年8月8日」(末広がり)、「62年2月1日」(廃線の日)の切符を封入したキーホルダーも売られています。

さて、お次は愛国駅に向かいましょう。
大正駅を挟んで帯広方向に2駅目です。
愛国駅というからには、右翼の聖地、きっと北方領土返還とか健全な青少年育成とかいう文句が掲げられて街宣車が訪ねてくるのでしょうね。

愛国駅に到着しました。
あれ、妙に小奇麗だなあ。

でも一応ありました、街宣車。
真っ黒だし間違いない。
大正7年製とか書いてあるから、大日本帝国ありし時からずっと大八洲のために働いてきたんですな。


幸福駅と違って、駅舎とか看板とか作り直した感じがします。

駅舎の中は、広尾線ゆかりの品や写真の展示スペースになっています。

駅舎に反して、駅前はものすごくくたびれています。
幸福駅とは違って、土産物店も営業しているのかしていないのかよく分からないような有様。
廃棄された貨車が置かれているなあと思って近づいてみると、うっすらと「国鉄直営店」の文字が見えました。
かつてのブームのときはここで土産物が売られていたのでしょう。
扉は施錠されていて中はがらんどうですが、壁に誰かのサイン色紙が何枚か飾られたままになっています。

帯広市の中心部に入り、柳月本店に到着。
『北へ。~ Diamond Dust ~』の帯広在住のヒロインの勤務先です。
オープニングムービーにこの看板が登場しているはず。

帯広といえば豚丼。
本日のお昼ご飯は駅弁でも知られる「ぶた八」の豚丼です。
ここの駐車場でイーモバイルが通じたので、久しぶりにインターネットに接続できました。

「ぶた八」の豚丼は肉の量によって四段階あります。

これが肉が一番多い「一朗」。
丼から肉がはみ出しそう。
ごらんのとおり、豚丼と言っても吉野家のやつのように玉ねぎと煮込んだものではなく、ロース肉を網で焼いてからご飯に載せ、タレをかけた非常にシンプルな料理です。
噛めば肉本来の風味が染み出してくるという趣向ですな。
当然まずいなんてあろうはずもなく、さくっと平らげさせていただきました。

「道の駅おとふけ」に到着。

「道の駅ピア21しほろ」に到着。
ここの名物は、地元で生産された牛肉を使った料理らしいです。
豚丼でお腹いっぱいで、牛肉はもう無理。
生産者還元用のポテトチップスが90gで103円と、地元ならではの格安価格で売られていたので買いました。

「道の駅しほろ温泉」に到着。
ここは国道から少し外れて山の手にあります。
もともとあった温泉宿泊施設が2006年に道の駅として登録されたようです。
今日はここで入浴。
入浴料金は500円でまあまあ安く、サウナにジャグジーに寝湯に露天風呂があります。
泉質は塩化物泉で、源泉100%かけ流し加水加温なしを謳っています。
温泉宿泊施設がベースなので、21時まで開いているのがポイント高いです。
道の駅って、大抵17時か18時で閉まるのよね。
北海道は冬になると更に1時間くらい早まるらしいし。

「道の駅ステラ★ほんべつ」に到着。
2009年に登録された出来立ての道の駅です。
といっても、廃線になったふるさと銀河線の本別駅が道の駅になったのですが。
ふるさと銀河線、廃線前に乗りたかったなあ……。

跨線橋や線路や駅名標の一部が保存展示されています。
他の線路部分は撤去されて駐車場になっています。

駅から線路が延びていたはずの部分も線路が撤去されて芝生状態になり、倉庫や物置になってました。

「道の駅あしょろ銀河ホール」に到着。
こちらは、元々は足寄駅です。
駅舎とプラットホームが一体化しているので、プラットホームや改札口がそのまま残っています。

建物の「足寄駅」のプレートも外されずにそのままですね。

ここの名物は展望塔です。
エレベーターがないので、階段をひたすら上っていく必要があります。
駅の周囲だけは家屋が密集しています。

廃線跡は着々と工事されて道路や駐車場になりつつあります。

駅前には足寄町出身の松山千春のモニュメントがあります。
ボタンを押すと「大空と大地の中で」が流れます。
駅舎2階は松山千春のギャラリーがあって、ゴールデンディスクが展示されていました。
町の英雄ですね。
ほかに大した人物は出ていないということでもありますが。
出たのは農産物・畜産物以外では、化石くらいのもの。
市街地を出て、山の方へ入っていきます。
牧場や畑が続きますが、それすらもなくなって原生林となり、道は舗装路から砂利道に……まあ、国道から道を選べばちゃんと舗装路なんですけど。

オンネトーに到着。
阿寒湖や屈斜路湖、摩周湖に比べるとマイナーなところです。
ほとんど原生林に囲まれていて、道も珍しく離合困難。
周囲には民家の一軒もありません。
もちろん畑も牧場もありません。
湖畔に茶屋が一軒と、駐車場やキャンプ場や展望台が散在しているだけです。

その分自然環境が守られていて、湖面がエメラルド色に輝いています。
静寂な秘境といった面持ちですね。
オンネトーの次は阿寒湖に行く予定だったのですが、時間が遅くて今から行ってもマリモの資料館が閉まっているので明日に回すことにしました。

「道の駅あいおい」に到着。

ここは国鉄相生線の北見相生駅の裏手に位置しています。
北見相生駅は、1985年の廃線後、鉄道公園になっています。

キハ22国鉄色ですが、幸福駅のものとは違って塗装がボロボロです。

スハフ42は改造されてライダーハウスになっています。

駅名板と駅舎は国鉄時代からほとんど手を加えられていない感じです。





駅舎は現在、バスの待合室になっています。
ちょうど駅前にバスが止まっていましたが客は皆無。
公共交通の衰退と過疎化が著しいですね。
駅前は一応、申し訳程度に民家が数軒存在する程度です。
津別町は木材の産地だから、木材輸送目当てに鉄道を敷いたのでしょうが、現況を見る限りでは廃止は当然ですね。


駅舎の中には時刻表や案内板が往年のまま展示されています。
事務室内もまだ現役というくらいに物品が置かれていました。

この腕木式信号機もかつてのままなんでしょう。

かつての保線小屋だと思われます。

荒廃していますが、車庫も残っていました。

遠目に見ると、国鉄列車がまだ運転されているかのようでちょっとドキドキしました。

本日の夕食は、道の駅で提供されている手打ち蕎麦の鴨なんば。
十割蕎麦です。
日本の蕎麦の4割が北海道産、だったかな。
本日は、この道の駅の駐車場で一泊。
ムネオの痕跡は??
そういやムネオ氏も足寄出身でしたね。
道中、中川昭一のポスターは見ましたけどムネオ氏のは見ませんでした。
痕跡もないですね。
なんばパークスから野村克也が南海ホークスの歴史から抹消されたのと似たような感じかも。
まだムネオ事件は係争中でしたっけ。
8/29にあいおいの道の駅には行ったばかりで…
近くにあるシゲチャンランドというところが面白かったです。