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2008年12月16日

「 Dell 2408WFP 」

Dell が2008年3月に発売した液晶ディスプレイ「 2408WFP 」。
24インチ・WUXGA(1920*1200ドット)表示で、液晶パネルの駆動形式は VA 方式だ。
Web のレビューサイトによれば Samsung の S-PVA 方式らしい。

当初126,575円という価格だったのが、2008年12月9日に法人向けダイレクトメール価格43,375円という驚異的な安価が提示されているのを見つけたので衝動的に発注した(価格はともに税・送料込み)。
まあ、アメリカだと12月15日現在517ドル(本体価格)で売られているので、対する日本の販売価格(税込84,800円)というのが差別的に高いのだけど。
2ch BBS によると、発注が遅かった人には Dell から「価格表示が間違ってました」と受注キャンセルの E-mail が届いたり、正式受注メールが送られてこなかったりするトラブルが起こっているようだが、私の発注は無事に受理されてキャンセルされることなく品物が届いた。

届いたのは、ファームウェアの改良がなされているという Rev.01。
発売当初の Rev.00 では他機種に比べると激しい入力遅延があったのが、Rev.01 では抑えられているとか。

多彩な入力端子を備えているのが売りの商品だが、感動したのはスタンドの作りのよさ。
スタンドの奥行きが狭く邪魔にならないのに加えて、設置面ギリギリ(設置面から5cm程度)までパネル部を下げることができる。
このため、当方の環境では、従来使用していたディスプレイだと机上のラックにパネルが干渉して机の奥まで押し込むことができなかったのが、「 2408WFP 」では可能になった。
おかげで机の上が広々!
ディスプレイアームが使えない机だけに、「 2408WFP 」のスタンドは救世主だった。
他のディスプレイでも使えるようにマウンタを改造して、スタンドだけ単品販売してほしいくらい気に入っている。

付属品は説明書、VGA ケーブル、DVI ケーブル(シングルリンク)、DisplayPort ケーブル、USB ケーブル、電源ケーブル、ドライバ CD-ROM (カラープロファイル込み)。
ケーブルは全て着脱式。
DisplayPort ケーブルって初めて見た。
DisplayPort は変換アダプタを使えば HDMI または DVI とも接続できるらしいが、現状では特に必要ない存在だ。
( 2008年現在、DisplayPort を搭載している市販のディスプレイは日本では「 2408WFP 」くらいのもの。Apple の 「 LED Cinema Display 」は mini DisplayPort 接続。)

PC ( DVI 接続)

Gecube Radeon1600 Pro ( AGP )と DVI 接続し、1920*1200で dot by dot 表示できた。

ドット欠けチェッカーを使って調べてみたところ、左上の目立たないところにドット欠け(三色無点灯)を1個発見してしまった。
TV に続いてまたドット欠けかと落胆。
ドット欠け修復動画を再生してみても効果がなかった。
だが、ノック式ボールペンのノッカー(曲面になっている)を使い、ドット欠けの上から画面を撫でてやるとドット欠けが消えた。
万歳!

従来使用していた Dell の「 Ultrasharp 2001FP HAS 」(以下、2001FP と表記。パネル駆動方式は LG の S-IPS )と比べると、「 2408WFP 」は非常に鮮やかに見える。
液晶 TV に PC 画面を出力した時と似ている。
デフォルト設定ではとにかく眩しいので、輝度をゼロに設定。
それでも白バックの web ページを表示させると眩しい。
眩しさのせいか、目が疲れやすい気がする。
S-PVA 方式のパネルが『天空の城ラピュタ』のムスカのラストシーンにちなんで「ムスカパネル」と俗に称される(目潰しという意味で)のも判る気がした。

文字がくっきりしすぎるせいか、白バックや灰バックの上に MS ゴシックの黒文字ビットマップフォントだと見辛い。
Windows XP 用のメイリオフォントを microsoft からダウンロードすることで対処した。

写真左が「 2001FP 」で、写真右が「 2408WFP 」。
さすがに4年間使ってバックライトが劣化したからか、「 2001FP 」は輝度を最高設定にしても輝度ゼロの「 2408WFP 」に明るさで負けている。
「 2001FP 」も買った当時は輝度最高だと眩しくて使えたものじゃなかったんだが……。
エディタ画面の白さを比べると、写真では「 2001FP 」は白ではなく黄色がかっている。
これまたバックライトの劣化のせいか、あるいは表面もしくはパネルの劣化のせいか?
ディスプレイやビデオカードの色設定をいじっても治らないので諦めている。

なお、黒画面で比べてみると、「 2001FP 」はバックライトの光漏れが酷くて黒と言うよりはグレーだが、「 2408WFP 」は引き締まった黒をしている。
もちろん液晶ディスプレイなので、電源を切ったとき並みに黒いとまではいかないものの、結構頑張っていると思う。
IPS 方式と VA 方式の特徴が如実に現れているといったところだ。

あと、「 2001FP 」では画面にざらつき感があるが、「 2408WFP 」では滑らかに見える。
S-PVA 方式のパネルで指摘される「表面のギラギラ感」はあまり感じない。

PLAYSTATION3 ( HDMI → DVI 変換接続、1080p )

海外のレビューサイトで、「 Blu-ray プレイヤーを HDMI 接続すると左右が見切れるが DVI 接続だと大丈夫 」という記述があったのと、手持ちの HDMI ケーブルは長さが足りなかったため、PLAYSTATION3 からは HDMI で出力し、変換ケーブルを使って DVI 端子経由で入力。
「 2408WFP 」の DVI 入力は HDCP に対応しているため、BD も DVD も1080pで再生できた。
フィルムソースの作品では、何となく720pの TH-26LX500 で観たときよりもノイズが目立っているような気がした。
1080p で粗が目立つようになったのか、ディスプレイにノイズリダクション機能がついていないためか、あるいは気のせいか。

デフォルト設定ではディスプレイいっぱいに拡大するようになっているので、1080pだと縦長の表示になる。
「 Aspect 」か「 1:1 」を選べば 上下に黒帯が出て dot by dot 可能だ。
「 1:1 」だと720pや480iで作られているゲームソフトは実ドットで小さく表示されて迫力がなくなるので、「 Aspect 」にした。
ディスプレイの設定で、ビデオモードにするとオーバースキャンされてしまうので、グラフィックモードにするべき。
DVD 再生時、アップコンバートをオフにすると、スクイーズ収録のタイトルではスクイーズ信号を受け付けないせいか縦長表示になってしまうが、実使用ではアップコンバートをオフにするなんて有り得ない(アップコンバートしないと DVD の画質の悪さが目立ってとても観れたものじゃない)ので問題にはならない。

私の目では残像は特に気にならない。
入力遅延も気にならなかったので、Rev.01 で入力遅延が改善されているという話は多分本当だと思う。

Xbox 360 ( VGA 接続、1920*1080 )

「 2408WFP 」にはコンポーネント入力端子が付いているのだが、私は D 端子オスをコンポーネントオスに変換するアダプタやケーブルを持っていない。
また、当方の Xbox 360 は初期型なので HDMI 出力ができない。
そのため以前購入していた Xbox 360 用 VGA 接続ケーブルを使って接続した。
Xbox 360側で1920*1080に設定すると、ディスプレイ側のデフォルト設定では縦長の表示になるのは PLAYSTATION3 と同じ。
DVD 再生ではアップコンバートされているのが判るものの、PLAYSTATION3 の方がアップコンバートの度合いがより細かいし、色合いも鮮やかだった。

不満点

入力系統が8つもあるが、それらを切り替えるにはボタンを連打するしかない。
最もひどい場合(例えば DVI1 から VGA への切り替え)には、ボタンを8回押さなければならない。
これは面倒くさい。
年月が経ったら、切り替えボタンのところだけ塗装が剥げていそうだ。
ボタンのクリック感も感触がいまいち。

厄介なのは、入力系統を切り替えながら使用していると、いつの間にか拡大設定がデフォルトの全画面表示に戻っていることがあること。
どういう条件でこの現象が出るのかは判らないが、出くわすたびに設定を変えなければならないのは面倒だ。

また、設定メニューは日本語表示を選択できるようになっているが、中国製のパチもん電化製品のマニュアルのように日本語の表記がおかしい部分がある。
例えば「入力ソース」が「入力ンース」になっていたり、「メニューを終了」とすべきところが「終了メニュー」になっていたりしている。
まあ、デフォルトの英語表示で充分だし操作に支障はないのだが。

表示性能では、左右の端の色が視野角のため変化している。
とはいえパネルの駆動方式が VA 方式だから仕方ないし、TN 方式ほど気になるものでもない。
全画面で白一色表示すると四隅が少し暗くなっている(これが色ムラ?)ものの、実使用上は気にならない。

別入力を子画面化する Picture in Picture 機能がついてはいるが、子画面化できるのはコンポーネント、S 端子、コンポジット経由の入力のみ。
当方の使用環境では使い道がない。

総論

写真や動画を観たり、ゲームをしたりするにはよいディスプレイだと思う。
文字表示が主目的な場合は目が疲れやすく少々辛いかもしれない。
個人的には、安価で性能の高いディスプレイを入手できたので満足している。

TV 番組をほとんど観なくなってしまったという現状を鑑みて、TH-26LX500 は撤去。
「 2408WFP 」と「 2001FP 」のデュアルディスプレイで運用することにした。
TV が観たいときは手持ちのキャプチャーボードのアナログチューナーでとりあえず観ることができるし、デジタル放送を観たければフリーオなりバッファローの LT-H90DTV なりを買えば実売2万円以下で済む。


補足情報

自分では試していないので参考程度に。
http://monitortest.blogspot.com/ によると、接続特性は次のとおり。

・コンポーネント、S 端子、コンポジット:DVD を再生すると、どの表示モードであっても、オーバースキャンされ、アスペクト比が正しくなく、色調がおかしい。

・HDMI:Blu-ray プレイヤーを接続すると、ディスプレイの設定がビデオモードになってオーバースキャンされる。ビデオモードでは色温度が変わりコントラストが劣る。PC 接続でグラフィックモードならオーバースキャンされない。

・DVI :HDMI を変換して Blu-ray プレイヤーを接続してもグラフィックモードならオーバースキャンされず、良好な画質。

レビューサイト

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LCD, David vs. Goliath: Iolair vs. Dell - BeHardware

投稿者 Dormeur : 2008年12月16日 21:56

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