2007年9月20日は、広島から呉を経由して尾道まで辿る。

宿を出て、訪ねることが長らく念願だった場所――広島平和記念公園に向かう。
まずは広島平和記念資料館から。
建物は東館と本館に分かれている。
上記の写真右手が東館で、こちらが入口である。
入場料はなんとたったの50円。
東館は原子爆弾による爆撃前の広島と爆撃後の広島について、歴史的事実を踏まえた写真やパネルの展示。
本館は爆撃による被害を伝える遺品類が展示されている。
広島平和記念資料館の展示内容は、Web サイトで実際の展示と同じ文章と写真を見ることができるので、広島まで行けないって人はせめて Web サイトだけでも観て欲しい。
もちろん、自分の目で直接展示物を見る方がやはり感情移入の度合いが違うけど。

爆撃後の広島の様子を撮影したパノラマ写真を大きく引き伸ばしたもの。

現在平和記念公園がある場所の爆撃前の様子を模したジオラマ。
これが爆撃によって……。

こうなりました。
一部の石造りやコンクリート造りの建物が残っただけ。

原爆ドームのてっぺん部分のレプリカ。
東館を出て、ミュージアムショップで書籍を買い本館へ移動。

爆撃による広島市域の被害の模様を現したジオラマ。
赤いボールは、原爆の起動位置と、起動により生じた火の玉の大きさを示している。
突然に街の上空に高温の火の玉が出現したことで空気が膨張し大爆発が生じるとともに、火の玉による熱線が大火事を引き起こした結果がこれ。
右手が北、左手が南。
写真下端で線路が集まっているのは広島駅。
本館の展示物は、ジオラマや写真のほかに「これでもか」とばかりに本物の遺品が大量に展示されている。
ボロボロになった中学生や女学生の衣服等の展示品の脇に、身につけていた人物の悲惨な死に方が記されているのを見ると涙ぐんでしまう。
いくらなんでもこんな残虐非道な殺し方をしなくてもいいだろうに。
非常に感情を揺さぶられる展示である。
そのほか、被爆してから数時間後の市内の写真があるのには驚いた。
生き残って道路に立ち尽くす人々は、全身灰だらけで、不謹慎な喩えだけど爆発コントさながらの状態だった。
きっとこの後「黒い雨」を浴びて放射線障害に苦しんだに違いない。

本館から原爆死没者慰霊碑を望む。
本館、慰霊碑、原爆ドームが一直線上に並ぶよう設計されているんですな。
ちなみにこの公園と本館、慰霊碑の設計者は名高い建築家の丹下健三。

慰霊碑にて祈りを捧げたのち、撮影。

「原爆供養塔」。
これは原爆による死者のうち、身元の判らない遺体の遺骨が収められたもの。

「原爆の子の像」。
被爆による後遺症によって白血病を発症し、1955年に12歳で亡くなった少女の死をきっかけにして、同級生たちが募金活動を展開し作られたもの。

現在レストハウスとして使用されている建物。
被爆当時は「燃料会館」という名前だった。
爆心地の至近距離にも関わらず、倒壊を免れて今なお現役。
原爆が爆発した瞬間、運良く地下室にいた1人は奇跡的に軽症で済んだという逸話がある。

かつて瓦礫と死体だらけの光景だったろう川辺も、今や長閑。
平和って素晴らしい。
正面の橋は、原爆投下目標となった相生橋。
投下された爆弾は東の方にそれて、写真右手の写真の外側あたりの上空で炸裂した。

橋を渡り、原爆ドームにご対面。




近くで見ると、崩壊を防ぐために壁の内側に補強の支柱が立てられていることが判る。

石碑がある大通り側から。

原爆ドームから大通りを挟んで反対側に広島市民球場がある。
右手は紙屋町なので、都心の一等地にあると言っていいと思う。
駐車場が充実していれば集客には抜群なんだけど……。
この日はプロ野球の開催の予定がなく入れなかった。
2009年3月に新球場が完成し移転するので、今年中にはもう一度ここを訪ねなくてはならない。

爆心地上空。
当時「島病院」という病院があり、その直上約600mで原子爆弾が爆発した。
63年前の、この空で。

「島病院」のあった同じ場所に現在は「島外科」があり、爆心地であることを示すモニュメントが設置されている。

おそらく紙屋町西の停留所にて、広島駅行きの電車待ちの間に撮影。
広電で広島駅に着いてから、昼食用の弁当とお土産の「カープ最中」を購入。
「カープ最中」は野球のボールを模した最中の中に小豆と餅を入れたもの。
広島土産にもみじ饅頭はマンネリで……という人にオススメのお土産だ。
広島駅の駅ビルの中にある和菓子店「旭堂」で購入可能。
「名物に美味いものなし」と言うけれどこれは美味い。
原民喜の碑は見たかね?
で、いま、どこに住んでんだい??
原民喜の碑は近くまで来てたのに素通りしてましたね。
原爆ドームの脇ですから市民球場来訪の折に立ち寄ることにします。
今は実家から東に200mくらいの場所に住んでます。
今日ようやく年賀はがきを買ってきました。
参考になりました。私は、小学6年生で修学旅行で広島に行くので先生に「宿題で原爆のことについて調べてきて下さい」といわれてみんなブーイングだったけどしょうがないのであとはなにもいえませんでした。そういうことで私はインターネットで調べてみようと思って今あなたが書いたブログを見ています。ほかの人のブログに比べてあなたが書いたブログは写真が多くて文章も分かりやすくていいな~と思っていました。これで宿題が完璧にできます。ありがとうございます。もしかしたらクラスで同じのを調べてきた子おいるかもしれませんね。そうだったら笑えます。私のコメントは以上です。(コメントじゃないかもしれないけど・・・。)そうだったらごめんなさい。とにかくまとめていうと《参考になった》ということです。
参考にして頂いて光栄です。
小学生だったときに原爆と言えば『はだしのゲン』が定番でした。
最近になって『夕凪の街 桜の国』『この世界の片隅に』というマンガも出版されましたが、『はだしのゲン』に比べると大人向けかもしれません。
どれも優れた作品なので、興味があったら読むといいでしょう(マンガですが図書館に置いてあることがあります)。
今の広島に行っても戦争でメチャクチャになったとは思えない普通の街ですが、調べたことを元にしていろいろ想像してみてください。
博物館の白黒写真を見たら、写真を撮った人は色と音とにおいのある現場の中にいたことを想像してみてください。