鍛え行こうランランランラン 何となく鍛え 何となく鍛え 行っちゃおうかな。
というわけで、9月20日、北海道へ旅立ち。
北海道観光アドベンチャーゲーム『北へ。 ~ Diamond Dust ~』で予習はバッチリである。
今まで行ったことのある北限は新潟県、東限は千葉マリンスタジアムという私。
どうせアイヌモシリを踏むならば、札幌ドームでのファイターズ対マリーンズ戦でと決めていたのだが安価なチケットが手に入らず、ついカッとなって観光旅行を決め込むことにしたのだった。
まず、関西空港から女満別空港へ飛行機に乗る。
関西空港への道のりは、サラリーマンになりちょっとブルジョワな自分を自らに顕示するため、関空特急はるかなんぞに乗車してみる。
ああ、楽ちん。
高校生のときに自主制作映画のロケで訪れて以来、10年振りの関西空港。
乗客として訪ねるのは始めてだ。
何せ4月に初めて大阪空港から飛行機に乗ったばかりなのだから。
今回の機体は全日空のエアバスA320。
初ジェット機。

先日乗った機体はボンバルディアのターボプロップ機、DHC-8 だったので地面からタラップを上り搭乗した。
今回は空港の建物から直に搭乗である。
楽だけどあまり飛行機に乗るぜ!という感じがせず物足りない。
しかしさすがに DHC-8と違って中は広々としている。
窓側の席に座ったが、DHC-8のように壁際の足元の狭さは感じない。
離陸も機体が大きいせいか安定感があり、加速感も落ち着いたもので、恐怖感を完全には拭えないものの心に余裕があった。
離陸直後、窓から神戸空港が見える。
神戸空港から、一機離陸していた。
肉眼ではっきり見える。
狭苦しい大阪湾内に余計なものを作りよってからに、と呆れる。
女満別空港への到着予定は15時5分。
機内では持ち込んだ Let's Note で『涼宮ハルヒの憂鬱』を消化。
といってもベルトサインが消えている間しか PC を使えないので、3話くらいしか観ることができない。
おまけに気流の関係でたまに縦揺れが襲う。
やはり乗り心地は鉄道が一番だ。
DHC-8 の路線ではフライト時間が短すぎるので飲み物の機内サービスはなかった。
今回初めて飲み物の機内サービスを受ける。
ついでに初めて飛行機のトイレも利用してみる。
そうこうしているうちに、しばらく海上を飛んでるなーと思っていると陸地が出現。

もしやこれは。
そこですかさず機内に案内放送が流れた。
襟裳岬でございます。
北海道に到着。
やがて大きい湖と湖畔の山が現れた。
地図で見覚えのある形だったので、多分阿寒湖だろう。
ここを過ぎたあたりから機体は高度を下げ始める。
眼下にはやたら整然と直線的に引かれた道と、1つの区画がやたらと大きい畑が現れる。
さすが北海道、スケールが大きい。
窓から見える畑がどんどん大きくなって、ガクンと着陸。
火だるまになって転がり爆発することなく、無事女満別空港に到着した。


女満別空港からは網走行きの連絡バスに乗る。
空港の周りはレンタカーの営業所と飲食店がぽつぽつあるくらいで、後は草地と林と道しか見えない。
空が広々。
北海道へ来たんだな、と実感。
バスに揺られて網走湖畔を過ぎ、網走刑務所を横目に網走駅前に到着。
駅前にはローソンやホテルやファミリーレストランがポツリとあり文明が及んでいることを感じさせるが、どう見ても寂れている。
高速道路のサービスエリアに来たような印象だ。
繁華街は離れたところにあるのだろうか。

とりあえず駅舎に向かい、荷物をコインロッカーに預けることにする。
すると、かつて写真で見たことがあるポストがあった。

「少年に有害な図書はこのポストにお入れ下さい」ねえ。
誰がこのポストを利用するのだろうか。
わざわざここまで「少年に有害な図書」とやらを持ってくるのか。
教科書や市議会の議事録でも食わせてやるが良いわ、と毒ついてしまう。
さて、もう陽が傾き夕方である。
観光をしている時間はあまりない。
駅前に止まっているタクシーを拾い、網走監獄へ向かう。
網走監獄は網走刑務所の古い建物を移築して博物館とした施設である。


レンガ造りの建物は、かつての刑務所の入口。
右が守衛室で左が面会者の控え室になっている。

小奇麗な洋風建築の建物は、事務方の庁舎。

場内では受刑者や看守などが蝋人形で再現されている。
かつて北海道では囚人が使い捨ての土木作業員として道路建設に従事した。
寝泊りする場所は付近の木を伐採して木材とし、その都度自分たちで建てたのだという。
そうした小屋が、タコ部屋の原型となったらしい。


牢は実際に二十年前かそのへんまで使われていたらしい。
暖房は通路に設置されたストーブのみ。
布団から顔を出していると息の水分で顔が凍りつく、というのもそりゃ当然だ。
見学を終わると5時を過ぎたが、もうバスの便がない。
やむなくまたタクシーで駅前まで戻る。
往復で2,000円以上使ってしまった。
帰りのタクシーの運ちゃんは良く喋る人で閉口した。
窓から見える網走刑務所の職員宿舎はちょっと小奇麗。
法務省は予算がたっぷりあるのか……。
18時50分から3時間以上汽車に乗るため、しっかり食事を取っておきたい。
というわけで、駅前のファミリーレストランでたらふく食う。
ステーキを中心としたメニューの店。
いやあ、網走名物といえばステーキですよ、うん、肉最高!
などと適当な嘘を吐く。
まあ、ファミレスなので味にハズレはない。

念のためローソンで菓子と飲み物を買い、汽車に乗り込む。
釧網本線を走る網走発、釧路行の普通列車。
キハ54の一両編成のワンマンカーだ。
北海道とは言え、まだそんなに寒くはない。
しかし暖房が入っている。
正直言って暑いぞ。
乗客は旅行者風の人がちらほらと、高校生がちらほらと。
まあこんなもんか、と思っていると、次の駅で大量の高校生が乗り込んできた。
車内は通路まで高校生で溢れかえる。
そういえば今日は平日だった。
16時過ぎの列車を逃すと、次がこの列車である。
そりゃ生徒も殺到するというもの。
それはいいんだけど、彼らが途中降りていく駅というのが、周りが真っ暗で人家の気配がしないところなのだ。
一体どんなところに住んでいるのだろう。
高校生の多くは浜小清水駅で降りる。
やれやれ、と思っていると、今度は知床斜里でまた大勢乗り込んできた。
いやはや。
とはいえ、清里町駅を過ぎると制服姿の高校生は居なくなり車内は静まり返る。
さすがに山越えの校区にはなっていないようだ。
そして陽は完全に落ちており、空気も冷たくなってくる。
暖房はやはり正解であった。
車窓の風景からは人家の明かりも伺えない。
真っ暗。
緑駅、川湯温泉駅、摩周駅、標茶駅あたりは駅周辺に集落が認められる。
しかし早くも眠りに着いたように明かりも乏しい。
塘路駅のあたりからは世界に誇る釧路湿原のど真ん中……だけど湿原に街灯があるはずもなく、何も見えない。
昼間であれば雄大な景色が楽しめるところなのに。
淡々と汽車は走る。
やがて遠い地平にまばゆい光の粒が現れる。
都市がそこにある。
釧路であった。
22時を過ぎて釧路駅に到着。
「さいはての駅に下り立ち雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき」……と思いきや、駅ビルの中にミスタードーナツがあり、まだ営業している。
うわ、釧路なのに都会的だ!
石川啄木もびっくりである。
夜遅くの到着なので、とにかく駅に一番近くて安くて綺麗なホテルを……ということで、駅にほぼ隣接した「釧路ロイヤルイン」に宿泊。
部屋の TV をつけると、本当に『水曜どうでしょう』が水曜日に放送されている!
改めて北海道にいる自分を実感したのであった。

網走! しぶい~
私は新婚旅行先に北海道を選び、
函館~ニセコ~小樽~札幌~富良野~旭川、
と走破しました(^^)
北海道南西部縦断だったんですね。
新婚旅行で北海道というのも海外旅行が盛んな昨今、十分渋いですよ。
その方面では札幌以外未踏ですので次回は訪ねたいですね。
五稜郭、イカソーメン、函館山、ニッカウヰスキー、ラベンダー畑、豚丼。
あるいは稚内や礼文島、あるいは知床半島など、夢がひろがりんぐ、でございます。
↓そうですね、しかも義父のマイルで行ったし(^^;)
>海外旅行が盛んな昨今、十分渋い
函館はホントにイカソーメンの街でした。
訪ねた際は市場で新鮮なのを食べてください。
新鮮なイカは、色が白くありません(^0^)
北海道広いので1回では回りきれないですね。
次は是非道東に行きたいです。
というわけで旅行記続き楽しみにしてまーす。
イカは好物なので、イカソーメンが私のまだ見ぬ白い恋人です。
いや、白くないのか。
道東は自然満喫でした。