先頃、とあるマンガ専門書店に足を運んだところ、『 DEATH NOTE 』各巻が1平方メートルほどにわたり平積みにされており、「○巻は品切れ中です」などという札もあった。
実写映画化されて売れに売れているようだ。
かく言う私は未読。
週刊少年ジャンプのマンガ作品は基本的にスルーしているからだ。
例外的に『 DEATH NOTE 』については購入候補に入っているのだけど、いつ買うかは未定。
とはいえ今月がマンガ原作映画のロードショウ月間なので、この機会に映画の方を先に観ておくことにした。
物語は「努力・友情・勝利」をモットーとする週刊少年ジャンプの作品らしくなく、ピカレスク・ロマン的だ。
世界中で犯罪者や犯罪の容疑者が次々と突然死するという事件が発生する。
人々の中にはそれを救世主「キラ」の手によるものとし、彼を信奉する者が現れるようになった。
事件の犯人は、検事を目指し大学生にして司法試験に合格した頭脳明晰な青年、ライトであった。
彼はある日、死神リュークの落とした「デスノート」を拾う。
そのノートにある人物の顔を思い浮かべながらその名前を書くと、名前を書かれた人物は死んでしまう。
ライトはそのノートを使い、犯罪者のいない社会を作ろうとしていたのだ。
「キラ」の存在を察知した ICPO は、顔や素性が一切不明の名探偵「 L 」に捜査協力を依頼。
L は日本の関東地方に「キラ」が居ることを特定し、日本に捜査本部を設置する。
そして巧みな推理を展開し、ついに「キラ」の容疑者としてライトを特定する。
一方、ライトもまた知略を駆使して捜査の手を撹乱し、犯罪者の粛清を続けていく。
このライト対 L の知的勝負がこの作品の見所だ。
容疑者としてマークされたライトだが、幾度もの危険な局面を「デスノート」の特性を活用して巧みに切り抜けていく。
その展開が非常にスリリングで退屈しない。
作品の設定についても、主人公が大量殺人犯人であるにも関わらず、犯罪者への量刑について人々が抱いている感情的な不満を掬い上げて主人公への共感を誘うところが上手い。
その主人公が捜査の手を逃れるために、ついに罪のない人間も殺めるようになる。
少年マンガ雑誌に掲載される作品が殺人を肯定する訳にはいかないだろうから、映画が原作に忠実に作られるならばライトが敗北を迎えることは間違いないだろうが、果たしてライトの迎える運命がどのように描かれるのか、先が楽しみだ。
あえて難を言うならば、ライトと L のキャラクターが現実感に乏しいところが気になる。
しかし「デスノート」という小道具自体が明らかに非現実的な存在である以上、そこを突付くのは野暮というものだろう。
「マンガ原作の実写映画は原作を越えられない」の経験則に従えば、原作は非常に面白いに違いない。
いつか原作を読む日が来るのも楽しみにしている。










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