30 avril 2006

『プロデューサーズ』を観た

現在ロードショウ放映中の映画『プロデューサーズ』を観てきた。
この作品は1968年にアカデミー賞脚本賞を受賞した映画だったのがミュージカル化されて2001年にトニー賞を受賞、そしてまた映画としてリメイクされたということらしい。

ブロードウェイの落ち目の舞台プロデューサーのもとに会計士がやってくる。
帳簿を見た会計士の漏らした一言にプロデューサーは「多額の製作資金を集めて一晩でコケる失敗作を作り、製作資金を持ち逃げする」という計画を思いつく。
ブロードウェイのプロデューサーになるという夢を持っていた会計士もその計画に乗り、二人は最低の脚本、最低の演出家を揃えて失敗確実のミュージカルづくりを始める……というコメディだ。

ギャグは腹から笑うと言うよりは苦笑を誘われるといった系統。
国民性や同性愛者をネタにしているのだけど、ドイツ人やスウェーデン人やゲイ団体から怒られないのかなと心配になった。
英語の訛りもギャグの一部らしく、字幕の翻訳も頑張っていたと思うけど英語が得意ではない私にはちょっとしかそれがギャグだということが判らなかった。
アメリカ人にはきっと爆笑ものなんでしょうな。
しかしエンドロールの最後に仕込まれたギャグには不覚にも噴き出してしまった。
エンドロール終了後にもおまけがあるので、エンドロールが始まっても席を立たないよう注意したい。

展開はテンポよく、後から上映時間134分と知ってそんなに長かったのかと驚いたくらい。
ミュージカル映画なので歌って踊ってハッピーエンド、なのだけど、これがミュージカルのパワーという奴なのか、不思議な高揚感があって、観終わった後は胸の奥がすっきり爽やかになった。
ミュージカル業界におけるミュージカルづくりを題材にした作品だけに、「突然作中の人物が歌いだす」というミュージカル特有の不自然さもあまり気にならずに楽しめるのではないかと思う。

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コメント(4)

出てくる警察官が全員アイルランド訛り(字幕じゃわからないけど)なのは、アメリカの警察官にはアイルランド系移民が多いというのを、誇張したギャグでしょう。ひょっとしたらアメリカ人にとっては「あるある」系のギャグなのかも。
人から聞いた話ですが、「警部マックロード」も名前からしてアイルランド系で、あと「刑事コロンボ」のようにイタリア系も多く、警察官という危険な職業には、こうしたアイルランド系やイタリア系の低所得者層が就くというのが、アメリカ社会の構図なのだとか。

エンドロールは私もやられた!あれだけ見にもう一回行ってもいい、と思った。あれは舞台で出来ない遊びやね。
でも、映画は他のカットとかが多いミュージカル映画に比べて、本当に舞台そのままで、その上表情とか舞台では見にくい部分を上手にクローズアップしていて、なかなかうまく映像化してるんですよ。
確かにドイツ人及び他の団体から怒られないかな、とも思ったけどね^^;
でも、私、この作品大好きです。昔のブロードウェイ・ミュージカルの魅力が全部詰まってて、バカバカしくてきらびやかでザ・ジョービジネスな感じがオタクには堪りませんw

また名前入れるの忘れてました^^;

>歴傍さん
おお、それは膝ポンものの知識ですね。
『華氏911』で、軍隊への勧誘は低所得者層の若者が標的になると批判されてたのを思い出しました。

>おといさん
ブロードウェイ・ミュージカルという言葉に食いついてくる人が1名居るであろうことは想定の範囲内ですので、名前が入ってなくてもすぐわかりました。
きっと本作がお気に召すであろうことも。
ミュージカル映画には縁の薄い私ですが、気にかけてみようかと思います。

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