6 février 2006

新しい CPU クーラーと HDD リムーバブルケースを取り付ける

私の 2nd デスクトップ PC は 星野金属のキューブ型ベアボーン 「 PANDORA1000 」( Athlon モデル )をベースにしたシステムだ。
基本的には TV 番組の録画(保存)用に使っている。
録画となると HDD の容量を沢山食う。
ちょこちょこ MPEG2 から Xvid 形式に変換するのだが、そんなにエンコードが速くないのと作業自体をサボりがちなもので、HDD の容量は割り当てた 180GB では足りなくなる。

そこで手軽に HDD の容量を拡張するため、IDE 接続の HDD を USB で接続できるようにするキット「 DN-IDE3525 」を使っていた。
これは便利な商品である。
PC 本体に繋いでいるとどうも不安定な要因になっていた旧マシンの HDD もちょっとした書き込み用のドライブとして蘇った。
ついでに、電源の入った HDD がいかに強烈な熱を帯びているかということを実感できる。
何せ HDD が剥き出しだ。
そのため、飲み物なんかをこぼしたり、体の一部が当たって衝撃を与えたりしてしまうかもという不安がつきまとうのが欠点なのだが。

その不安を解決するべく、いつか5インチベイに内臓する HDD リムーバブルケースを設置しようと計画していた。
懸念していたのが価格のことで、確か7,000円くらいしたよなーと思い込んでいて導入に踏み切れなかったのだが、ふと調べてみると意外と安い。
プラスチックベースのものなら、ベイに固定するラックと HDD を収めるケースのセットで2,700円といったところ。
冷却面での不安はあるが、剥き出しにしておくよりは事故の危険もない。
購入に向けて動き出すことにする。

CPU クーラーを交換したい

ところで冒頭で「録画用」、と述べた。
となると、基本的に常時通電である。
WindowsXP の「休止状態」はうまく動作しないので「スタンバイ」を使っているが、こいつは HDD の電源が落ちる程度で CPU ファンやケースファンは動いている。
ところがこのベアボーンは結構うるさい。
一番の原因は付属の CPU クーラーだ。
キューブ型対応ということでコンパクト。
仕組みとしては背の低いサイド吹き付け型 CPU クーラーだが、大きさは上面から風を吹きつけるオーソドックスな CPU クーラーのヒートシンクと同じくらい。
そのため 搭載するファンは 6cm角で3,800 RPM のためうるさい上に、冷却能力も芳しくない。
ファンの回転数を半分以下にすれば静かにはなるが、CPU の温度は負荷がかかると60度あたりに達してしまう。
むやみに回転数を落とすわけにはいかない。
この CPU クーラーを交換することを考える。

問題は4つある。

1つ目は、マザーボードがどのようにケースに固定されているのかよくわからないこと。
したがってマザーボードの裏面にバックプレートが必要になるタイプの CPU クーラーは選択肢から外れる。

2つ目は、専用 CPU クーラー取り付け用のリテンションがあり、このリテンションの取り外し方がよくわからないこと。
したがってリテンションにヒートシンクが干渉してしまうタイプの CPU クーラーは選択肢から外れる。
リテンションで穴が塞がっているため、ねじ止め式も選択肢から外れる。
固定方法はソケットへのクリップ止め式でなければならない。

3つ目は、キューブ PC であるゆえに、リテンションのさらに外側の空間にも余裕がないこと。
ドライブ方向から見てリテンションの右には電源ユニットが隣接し、背面側にはケースファンが隣接している。
リテンションの左側にはマザーボードへの ATX 電源供給用のソケットがある。

4つ目は、Socket A ( Socket 462 )に対応した CPU クーラーであること。
当然と言えば当然だが、対応していなければ設置できない。
だが Socket A の CPU が市場から姿を消しつつある現在では、対応商品もまた同様であり、数が少なくなっている。

この厳しい条件をクリアできて、静かで冷却能力が向上するような CPU クーラーがあるのだろうか?

存在した。

ThermalRock の「 Silent Torch 」だ。

「 Silent Torch 」を取り付ける

「 Silent Torch 」はサイド吹きつけ式のタワー型 CPU クーラーで、CPU と同じ大きさの銅製ヒートスプレッダから左右に3本ずつヒートパイプが生えた形をしている。
アルミニウム製のヒートシンクは一段高い場所にあるので、リテンションには干渉しない。
Socket A の場合の固定方法はソケットへのクリップ止め式。
2,500 RPM で8cmサイズ(羽根は9cmサイズ)のファンがあり、騒音は公称19dBA。
発熱の大きいデュアルコア CPU 対応を謳うくらいだから、それなりに冷却能力はあるだろう。
電源ユニットやケースファンへの干渉については、付けてみないとわからなかったが、結果から言うと干渉することなく設置できた。
ギリギリの大きさだった。

販売店をネット上で調べたが流通量は少ないようで、在庫があるのを掲げているのはごく僅か。
FAITH のインターネット通販では「納期 A 」となっていたので、ひょっとしたら日本橋店でも店頭在庫があるかもしれないと思い訪ねてみると、予想的中。
最後の1つだったが無事購入できた。
税込3,970円。

取り付け作業は思っていたよりも大変。
作業スペースを確保する必要があり、電源ユニット、ケースファン、ケーブルの類、AGP スロットならびに PCI スロットのカードは全て一旦取り外さなければならなかった。
クリップを締め付けるにもかなり力が必要である。
30分くらいで何とかなるかという見込みは見事に外れ、作業には2時間近くを要した。

しかし冷却性能は満足できる。
気温15度、CPU は AthlonXP 3000+(FSB400MHz 定格)という状態で、ファンの回転数を2,000 RPM ほどに落としてもアイドル時30度、高負荷時35度前後に留まる(温度は Speedfan の表示による)。
以前は気温が20度を越えていた状態でアイドル時40度前後、高負荷時60度ほどだったから、少なくとも5度前後のアドバンテージはあるだろう。

ファンの騒音はデフォルトだと 1m ほど離れても音を感じる程度はあるから、静かさを求めるならファンの回転数を落としてやる必要がある。
冷却と騒音のバランスを考えると、1,900から2,000 RPM くらいがちょうどよさそう。

「 IDE-MDK1 」を取り付ける

CPU ファンを交換した次に、 HDD リムーバブルケースを取り付ける。
ラトックシステムの「 IDE-MDK1 」である。

しかしここで問題が発生した。
「 PANDORA 1000 」は5インチベイが2段あるが、下段に「 IDE-MDK1 」を設置しようとすると「 Silent Torch 」に当たってしまうのだ。
ならば「 IDE-MDK1 」を上段に、DVD±R ドライブを下段に設置するのはどうか?
やはり下段の DVD±R ドライブが「 Silent Torch 」に当たってしまう。
DVD±R ドライブと「 IDE-MDK1 」の奥行きは大体同じくらいなのだ。
困ったものである。

ちょっと考えて、ここは HDD を優先して DVD±R ドライブを撤去し、「 IDE-MDK1 」を上段の5インチベイに設置することにした。
DVD±R ドライブが使えなくなるがいいのか?
心配無用。
前述の「 DN-IDE3525 」がある!
こいつで DVD±R ドライブを USB 接続して外付けドライブとして使えばいいのだ。

だが、残る問題が一つある。
「 IDE-MDK1 」には小さな冷却ファンが付属しているのだが、これがうるさいのだ。
「ああうるさいイライライラ……」というよりは、CPU クーラーを交換して静かになった分、音が際立つという感じである。
小さな冷却ファンとはいえ、一応空気の流れを作ることができているらしく、役立たずではないようだ。
この騒音を簡単に回避する方法は、必要な時以外は「 IDE-MDK1 」の電源を切ってシステムを起動することだ。
次に考えられるのは、「 IDE-MDK1 」付属のファンを停止させ、ドリルを使って HDD ケースの底面を穴だらけにすること。
そして使用不能になっている下段のベイに適当な低回転のファンを取り付けて下から空気を吹き付けてやれば、何もしないよりは多少の冷却になってマシだと思う。
ケースファンを交換する時に手を加えてみたい。

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