15 août 2005

『ひぐらしのなく頃に解 罪滅し編』をプレイした

マンガ化や TV アニメ化が話題のノベルゲーム、『ひぐらしのなく頃に』シリーズ最新作『罪滅し編』が昨日販売された。
解答編の第2話、シリーズでは第6話にあたる。
コミックマーケットに出かけたり同人グッズショップに並んだりする暇も気力もなかったので、同人グッズショップのオンライン通販で予約購入した。
今回はついに謎の多かったヒロイン、竜宮レナの視点を絡めて物語が描かれている。
以下、ネタバレを含むので注意。

これまでの話で気づいた人は多いだろうが、主人公を含む主要登場人物たちのなかにあって、レナの家庭環境については長らく作中で語られては来なかった。
ようやく今作において、彼女の家庭環境が明らかとされることとなる。
そして彼女が淑やかさと道化の仮面の下に抱いている感情も。
それは自分のせいで家庭が崩壊してしまったという強い罪悪感であり、平穏な日常を維持しようという強い意志であった。
その感情が間違った方向に進み、またも雛見沢で惨劇が引き起こされる。

彼女に比べれば、主人公の前原圭一はまだまだ子供であり、阿呆である。
だがそんな彼も自分の罪に気づくことでようやく主人公の輝きを獲得した。
レナが狂気に囚われていくなか、圭一はかつての『鬼隠し編』での自らの行動を思い出す。
ここに至り『鬼隠し編』の真相が幾らか明かされるとともに、物語は剣と魔法の世界ではない方のファンタジーでよくある「ループ」「平行世界」の要素を顕在化させる。
『鬼隠し編』でヒロインたちを傷つけた自分のように、雛見沢村に来る前の過ちをレナに知られ傷つく圭一。
『鬼隠し編』における立場とちょうど逆の立場に立たされた彼は、自らの罪を自覚する。
もはや彼は逃げないし、一人で足掻くこともない。
罪を償うため、今度は仲間たちとともに惨劇に立ち向かう。
覚醒した圭一が仲間たちと協力しあい窮地を脱するクライマックスのシーンは伝奇的でありアクション映画的。
やり過ぎな感は否めないが格好いい。
主人公がループに気づき連帯して仲間を救い出そうとする展開は、『 Ever17 』を彷彿とさせてグッとくる。

「おお、ついに準ハッピーエンドか!?」と目元を滲ませつつ期待するが、やはり結末は破滅であり、『祟殺し編』の真相を明かす物語へと道を空けるのだった。
2回盛り上げて2回落とすんだからもう、意地悪だ。
まあ確かに、いくら○○○ても仕方ないような○○とはいえ、○○を○しておいてハッピーエンドというのは不遜だけど。
どうやら少なくともこの物語においては、登場人物の誰かが少しでも一人で思い詰めて行動すると必ず破滅を招く仕掛けになっているらしい。
仲間を絶対に信頼し協力し合わねば、些細なきっかけで誤解が生じて深淵に飲み込まれてしまうようだ。

今作でも富竹と鷹野は死んでしまったが、登場人物の誰もが死なずに済んで初めて『ひぐらしのなく頃に』はハッピーエンドを迎えそうな気がする。

なお、『罪滅し編』の読了に要した時間は7時間ほど。
解答編に入って謎の多くが明らかとなり緊張感が減ったせいか、テンポの悪さと退屈さを強く感じるようになった。
しかし、惨劇の終わりはもうすぐ。
『祟殺し編』の真相を明かしてくれるであろう次回作、『皆殺し編』が楽しみである。

前の記事:「バファウェーブ対マリーンズ 第14回戦 花火ナイト

次の記事:「CPU クーラー『 GH-PDU21-SC 』、電源『 SR-1450A 』

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://meta-metaphysica.net/mt/mt-tb.cgi/167

コメントする

プロフィール

空疎な中身のまま、サイト運営10年経過。

文学部出身ですが文学は苦手です。

Twitter

twitter.com/nemuribito/

過去の記事