11 juillet 2005

DVD『カレル・ゼーマン作品集』を観た

カレル・ゼーマン作品集

勢いでカレル・ゼマンの『カレル・ゼマン DVDコレクターズBOX 』『カレル・ゼマン DVDコレクターズBOX 2』を購入してしまった私だが、それらを開封する前に『カレル・ゼーマン作品集』から観ることにした。
コレクターズ BOX には収められていない作品、『水玉の幻想』と『盗まれた飛行船』を収録した DVD だ。

『水玉の幻想』

以前劇場で観た際に記したとおり、ガラス人形で作られたパペットアニメーションである。
これを観ることができるってだけでこの DVD は私の宝物だ。

『盗まれた飛行船』

1966年の作品。
実写に書割と切り絵アニメーションとパペットアニメーションを合成して作られている。
カラー作品だが、主にモノクロの映像にカラーのフィルターをかけて、部分的にあるいは全体的に着色したような絵づくりになっている。
カラーフィルムがない時代に、モノクロのスチル写真に絵の具を塗って作られた擬似カラー写真のような感じの映像だ。
これがジュール・ヴェルヌの作品世界をモチーフにした物語によくマッチしている。
さすがにカレル・ゼマン作品を観るのは2回目だから、びびりはしなかったけど感心するには充分だ。

物語は19世紀風のヨーロッパが舞台。
博覧会の会場で実演展示されていた新発明の飛行船を、5人の少年たちが盗んで飛び立ってしまう。
国家は新発明の飛行船の秘密を狙い工作員を暗躍させ、飛行船の行方を追う。
新聞記者もまた、飛行船の行方を追い取材を続ける。
飛行船に乗った当の少年たちは嵐に遭い、無人島に漂着する。
その無人島は、「ノーチラス号」の年老いたネモ船長の秘密基地のひとつだった。
その島の沖で、暴漢たちに乗っ取られた船が座礁する。
少年たちの運命は、そして飛行船を巡る騒動の行方はいかに……という筋書きだ。

古典的なギャグが多く盛り込まれており、牧歌的でユーモラスな冒険譚である。
子供に見せるのにも適した内容だと思うが、いかんせん吹き替え音声がないのは辛い。
大人だけが楽しむのは勿体無いのになあ。

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