1979年から1980年にTV アニメーションドラマとして放送された『機動戦士ガンダム』は日本のロボットアニメの代表的な作品。
1981年から1982年には TV 版を編集し新作カットを加えた映画版三部作が制作されている。
その『機動戦士ガンダム』(ファーストガンダム)の続編として制作されたのが『機動戦士Zガンダム』だ。
放送は1985年から1986年。
ちょうど私が7歳から8歳の頃合なのだが、観た記憶はない。
『ガンダム』シリーズは今も新作が TV 放送されるほど人気があるけれど、幼い頃からあまり関心がなかった。
とはいえ大人になってから断片的に映画版を観たり、各種作品に引用されたガンダムネタに触れたりしたお陰で、ファーストガンダムのキャラクターと粗筋は知っている。
その続編の『Zガンダム』が映画化されるというので、後学のために観に行くことにした。
『機動戦士Ζガンダム 星を継ぐ者』である。
前売り券を買ってから知ったのだが、これは完全リメイクではなく、ファーストガンダムの映画版同様、TV 版を再編集したものに新作カットを加えたものだ。
そして三部作の第一作目でもある。
20年前の TV 放送用のフィルムと現在のフィルムが混ざっているわけだが、TV 版部分は絵が荒くフィルムの粒状感が目立ち見苦しい。
制作費用の問題があるだろうが、どうせなら完全リメイクして欲しかったというのが正直なところ。
物語はファーストガンダムの7年後という設定。
TV 放送のダイジェスト版といった感じで、緩急無く戦闘シーンが展開していく。
展開が性急過ぎるため、どういう軍事作戦なのか登場人物の台詞をよく理解できない部分が多い。
説明無く誰だか分からない人物が現れて物語に加わっていくことも多い。
幸いファーストガンダムを観ていたお陰で、「ブライトはミライと結婚したのかー」「フラウ・ボウはアムロとくっつかなかったんだなー」「相変わらずカイは胡散臭いなあ」などといった風に、ファーストガンダムで見知ったキャラクターが続々と登場してくるのを楽しむことができた。
しかしファーストガンダムを観ていない人には誰が誰だかさっぱりわからない作りになっている。
『ガンダム』シリーズについての知識なしにこの映画を観るのはおすすめできない。
単体の映画作品としても苦しい。
昔『Zガンダム』の TV 放送を観たことがある人向けの余興というところだ。
観客の実感としては入場料は大人1000円から1300円程度が適切なラインではなかろうか。
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