13 février 2005

『スーパーサイズ・ミー』を観た

梅田ガーデンシネマで映画『スーパーサイズ・ミー』を観た。

以前、職場の昼休みにふらっと近場のマクドナルドまで足を運んだことがある。
なんとなく、久々にマクドナルドのハンバーガーを食おうかという気になって、少し歩く手間をかけて住宅地の国道沿いにあるその店に入った。
店の中には若い母親と6歳前後の子供たちのグループが居た。
私の子供の頃といえば、マクドナルドなんて休日、年に1、2回連れて行ってもらえるかという場所で、それこそたまのご馳走みたいなものであった。
それが平日の昼間、小さいうちからジャンクフードを食わせるのかと悲しい気分になった。
小さいうちからマクドナルドみたいな大味の食い物を食っていては、味覚が壊れた状態で大人になってしまうだろう。
彼女たちもそうそう毎日子供をマクドナルドに連れてきているわけでもないだろうが……。

『スーパーサイズ・ミー』は「一日三食、マクドナルドの食事だけを一ヶ月続けたらどうなるか?」という実験を監督自ら行ったドキュメンタリーだ。
その実験を軸に、有識者へのインタビューを重ねて現代アメリカの食文化を批判していく。

常識的に考えれば、そんな偏った食生活をすれば体を悪くするというのは想像がつく。
脂肪分と糖分の多さによるカロリー過多のため、監督の体重は10kg以上増加する羽目になる。
しかし「マック食」の悪影響は想像以上に強く、監督は3週間で肝機能障害を起こしてしまう。
アルコールの過剰摂取と同様に、「マック食」が肝臓にダメージを与えるとは医者も想像していなかった。
車の中で気分が悪かったのが、マクドナルドのハンバーガーを頬張ると幸せな気分になってしまい、医者に中毒だと診断されるシーンは可笑しくも恐ろしい。

そもそもスーパーサイズ1.2リットルのドリンクがメニューにあったり、バケツみたいなサイズのソーダが売られていたりする時点で異常だが、大量の食品広告、栄養の偏った学校給食、学校に置かれた飲料の自動販売機、乏しい栄養教育などによって、それを異常と思わない価値観と食習慣が子供のうちから作られる。
そりゃアメリカ人もバカになるわハッハッハ、と笑ってしまうが国際政治・経済を通して我が身に降りかかってくることだから、笑ってばかりも居られない。

日本のご飯・味噌汁・魚の食文化、栄養バランスの取れた学校給食は死守しなければと、ナショナリズムを刺激された作品であった。

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