滝本竜彦『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』(角川文庫)
ISBN:4043747012
不条理な物語設定とはいえ、さらっと流し読みできる素直でライトな青春小説。
しかし次世代文学の旗手」という宣伝文句には首を傾げてしまう。
リアリティよりマンガやゲームっぽい世界観とか雰囲気とかを共有しようってタイプの作風が次世代文学って言うんでしょうか……。
高校生向けかなあという感じ。
松沢呉一『ぐろぐろ』(ちくま文庫)
ISBN:4480038876
エロ、グロ、下品な話題を面白おかしく書いてはいるけれど、著者の良識・誠実さが垣間見える、そんなエッセイ。
おすすめ。
ウディ・アレン『羽根むしられて』(河出文庫)
ISBN:4309461077
パスティーシュ短編と、ドタバタ劇を収録した短編集。
文学論を売り物にするコールガール組織の話が特に笑えた。
清水義範を好む人に特におすすめできるが、絶版なのが悲しい。
復刊を願う。
苅谷剛彦『知的複眼思考法』(講談社+α文庫)
ISBN:4062566109
著者の語ることは私も経験的に分かっていて、心がけてはいるものの完全には実行できてません。
高校生、大学生はとりあえず読んでおくべき本。
マスコミに煽られて床屋政談しちゃうブロガーやサラリーマンにもおすすめ。
大塚英志『サブカルチャー反戦論』(角川文庫)
ISBN:4044191174
したり顔で傍観者を決め込むインテリやオタクっぽい態度よりは、乱暴なやり方であっても言いたいことを言っていく著者の態度の方が好ましい。
しかしあと10年近く経てば著者が何でこんなに必死になってるか分からない世代が出てきて生意気なこと言うんだろうなあ。
灰谷健次郎『子どもの隣り』(新潮文庫)
ISBN:4101331073
「友」という短編は中学生の心情がリアルに描かれていてよかった。
新潮文庫版は絶版になっていて、今は角川文庫から出ています。
北村薫『冬のオペラ』(中公文庫)
ISBN:4122035929
語り手であるヒロインのさらりとした感じや物語の哀切がいかにも北村薫的。
バイトで身を立てている名探偵巫弓彦は可笑しくもカッコいい。
表題作「冬のオペラ」はまさにカバー絵のとおり、目を閉じて雪に降られるような粛々と静かに沈む読後感。
森博嗣『女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN』(新潮文庫)
ISBN:4101394326
SF ミステリー。
哲学的問答が好きなら楽しく読めると思う。
浅田次郎『壬生義士伝』(文春文庫)
ISBN:4167646021
これぞ大衆娯楽小説、上手いなあと素直に感心する。
素晴らしいストーリーテリング、ペーソス、カタルシスだわ。
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