31 janvier 2005

奈良の春日野

NEW BESTONE

現代日本人を世代分けするための指標のひとつに、「おれたちひょうきん族」をリアルタイムで観ていたか、というものがある。
私は「観ていた」世代に属する。
そうは言っても就学前後のガキだったので、そんなに詳しくは覚えていない。
覚えているのは「タケちゃんマン」や「パーデンネン」、懺悔のコーナー、そして「黒豆や」くらいのものである。

鹿のぬいぐるみを着て「フンフンフン、黒豆や」の歌に併せて踊り狂うギャグ。
その歌が吉永小百合の「奈良の春日野」であることを知ったのは、20歳を過ぎてからのことだった。
そして気が付いた。
歌のサビ、「フンフンフン、黒豆や」のインパクトが強すぎてそこだけしか記憶にないのである。
歌いだしが「奈良の春日野……」であることは知った。
どんなメロディなのだろう?

そんな疑問を抱いたもののすっかり忘れていたのだが、紅茶に浸したマドレーヌを食べたかのように、ふと思い出してしまったのである。
残念ながらメロディではなく、疑問を抱いたことを、だが。

そういうわけで amazon.co.jp を検索してみると、1,500円で購入できる吉永小百合のベスト盤『 NEW BESTONE 』に収録されていることが分かった。
もはや私は1,500円で躊躇する貧弱な坊やではない。
注文ボタンを押して早速聴くのであった。

これでいつ奈良公園に行っても怖くない。

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