12 janvier 2005

この冬はハクキンカイロで温まる

私の世代ではカイロと言えば、鉄粉の酸化反応を用いた使い捨てカイロだ。
しかし数十年前、カイロは燃料を補給して繰り返し使うものだった。

そんなカイロのひとつが、ハクキンカイロである。
ハクキンカイロは80年前に日本人が発明したカイロで、気化したベンジンやライターオイル(ナフサ)がプラチナ(白金)に触れると酸化発熱する仕組みだ。着火させるわけではないので煙も灰も出ない。

燃料の匂いと燃料補給の手間が敬遠されたせいか、すっかり使い捨てカイロにお株を奪われているが、使い捨てカイロの13倍という圧倒的熱量を発し、長時間熱が持続するという特徴から、登山者やカメラマンなど一部の人々に根強い人気があるらしい。

その存在を知った私は2003年の冬に入手を試みたが、入手することができなかった。噂では製造元のハクキンの金型が壊れ製造が止まってしまったのだという。
それから一年経ち、今度こそはとハクキンの web サイト経由で注文をかけたのだが、大量の注文で生産が追いつかない状態であったところへ、例の台風により工場が浸水してしまい生産が遅延しているようで、発送は三週間待ちという状態であった。
そうこうしている間に寒さも深まってくる。我慢できなくなった私は、ハクキンの OEM 製品で今季は比較的市場在庫が豊富な「 ZIPPO ハンディーウォーマー」を買うことにした。昨年末のことである。現在、メーカー在庫は既にないようだが、「ハンディーウォーマー」で楽天市場を検索すればまだまだ入手できる。

私の買ったのはネックストラップとカイロがセットになったタイプだ。税・送料込で3000円であった。

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カイロ本体は真鍮製で、タバコの箱をぺっちゃんこに潰したくらいの大きさと厚み。ピカピカと光ってなかなか格好いい。

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製品には燃料補充用の計量カップとフリース袋、マニュアルが付属する。
マニュアルには燃料としてジッポオイルを使うよう指示があるが、中身はハクキンカイロと同じなのでカイロ用のベンジンやホワイトガソリンも使える。ライター用にジッポオイルを持っている私はカイロの燃料にもジッポオイルを使っているけれど。

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使い方は簡単。まずカイロの蓋と火口(プラチナ触媒部分)を外す。計量カップに燃料を目盛まで溜めたら、その燃料をカイロの中に注いで中の綿に全部吸い込ませる。そして火口をカイロにはめて、ライターの火を燃えない程度に数秒火口に近づけてやると発動だ。
発動しているかどうかは、火口を顎か鼻の下にもってきて蒸気のほのかな立ち上りを感じるかどうかで判断できる。発生する熱が強力すぎるためカイロを直に持つと火傷するので、付属のフリース袋に入れて暖を取ることになる。

付属のフリース袋の金具をひっかける部分はかなり貧相で、半月しか使用していないのにもうボロボロになってきている。別に袋を用意するなり補強するなり、ユーザーが自分で工夫するしかないようだ。この点、残念である。

ともあれ、どうしても冷えがちな足先のために靴下に突っ込むもよし、お布団の中で湯たんぽ代わりに使うもよし。使い捨てカイロなんて足元にも及ばないハクキンカイロのパワーで、貴方もこの冬を乗り切ってみては如何だろうか。

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