27 janvier 2005

Barbara の思い出

黒いワシ〜ベスト・オブ・バルバラ

先日ふとしたきっかけで Barbara の CD 『黒いワシ〜ベスト・オブ・バルバラ』を購入した。

Barbara を初めて聴いたのは大学1回生か2回生の頃だから、今から6-7年前のことになる。
正式な講座名はすっかり忘れてしまったけど、フランス文化なんとかという名前だったろうか。
藤井康生先生の受け持ちで、「シャンソンを聴いて、歌手や歌詞について造詣を深めつつフランス語も勉強しましょう」ってな感じの講義であった。
そこで Charles Aznavour の La Bohème とか Ne me quitte pas とかと並んで、Barbara も聴くことになったのだ。

シャンソンの歴史入門みたいな内容の本のコピー(フランス語で書いてある)が配られたのだけどそこには大きく Barbara の写真があって、魔女みたいな怪しげな雰囲気を漂わせていたのが強烈に印象に残っている。
そのとき聴いたのは NantesMadame 、それから L'aigle Noir だった。
繰り返し聴いたわけでもないのによく覚えているのは、結構気に入ったからだろう。
低めの張りのある声で力強く歌い上げるシャンソンが新鮮だった。

L'aigle Noir は「黒いワシ」という名前でシャンソンのベスト CD には必ず入っている定番。
一枚だけ持ってたシャンソンの CD にも入ってたので、これだけはよく聴いた。

『黒いワシ〜ベスト・オブ・バルバラ』には Nantes が収録されている。
講義の時に聴いたきりだから6-7年ぶりに聴いたわけだが、"Il pleut sur Nantes"(ナントに雨が降る)の出だしとか、曲の終わりの方の「 Mon père Mon père 」は神のことだという解釈もあるって話とか、未だに覚えていた。
親父が危篤だという知らせを受けてナントに行ったが、間に合わず親父は死んでましたという内容の歌である。
ちあきなおみの「喝采」(親父の訃報が届き帰郷する、という内容)の元ネタだという話もある。

Madame といえば、フランス語の授業のことを思い出す。
フランス人で反核運動家のルパップ先生による授業で、普段の授業もいい加減だったが、期末のテストも「何でもいいからフランス語を書け、引き写しでもいい」といういい加減極まりないものだった。
私はたまたま手元にあった Madame の歌詞を引き写して提出した。
そういうわけで記憶に残る歌なのだけれど、残念ながらこの CD には入っていない。
いつかもう一度聴きたいものだ。

それにしても改めて聴いてみると Barbara の歌はどれも古びた感じがしない。
そりゃまあエレキやドラムでドンシャリってことはなくて確かにシャンソンなのだが、スピード感があるしシンセサイザーを使った曲があったりして、シャンソンらしからぬところがある。

シャンソンなんて退屈で眠いだけ、と食わず嫌いしてる人に一度聴いてもらいたい歌手だ。

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