ハクキン本社に注文していたものがやっと届いた。
「ハクキンカイロ BM 」と「純正ベンジン」である。
「エスラインギフ」などという聞き慣れない運送会社を使っているところがまたハクキンらしい。



「ハクキンカイロ BM 」のパッケージは黒色主体の締まったデザインである。
パッケージの裏に「冬をアクティブに演出します」「おしゃれなブラック。City感覚のファッショナブルケース付き。」と記されており、若者層に売り込もうという意図が伺える。

しかし。驚くべきことに、会社の電話番号が大阪市内局番3桁時代のままである。大阪市内の局番が4桁化されたのは1999年1月だから、少なくとも6年前に原稿が作られたパッケージを未だに使っているということになる。あるいは、6年以上どこかで死蔵されていた在庫なのだろうか。ハクキンという会社は、どうも時空間が歪んでいる。

内容物は、カイロ本体、別珍袋、計量カップ、マニュアルである。

カイロ本体の大きさは、「 ZIPPO ハンディーウォーマー」(ハクキンカイロ 3R )より一回り小さい。

蓋は孔雀が羽を広げた形をあしらって穴が開けられている。一方には「 Hakukin 」、もう一方には「 MADE IN JAPAN 」の刻印がある。
火口は BM 専用品。「ハクキン」の刻印がある。隣接するライターの炎で火口のプラチナ触媒を暖めて発動させる仕組みになっている。

マニュアルに書かれたハクキン本社の電話番号は大阪市内局番4桁である。パッケージは使いまわしだったのだ。いい加減というか、大らかというか……。
計量カップは本体の大きさとは逆で、「 ZIPPO 」のものより一回り大きい。計量線のほかに「 9cc 」「18cc 」「 BM 」の刻印がある。
使用時にカイロを収納する別珍袋は、フリースではなくビロード地のような布製である。フリースより薄くて熱を通しやすそうだ。
黒地に白文字で「 HAKUKIN WARMER BM 」とプリントされているが、フェルトのアイロンプリントのような安っぽいプリントなので、「ハクキンカイロ非公式ファンサイト」にあるように簡単に剥がれてしまうのは時間の問題である。

同時購入した純正ベンジンでは謎のおっさんが微笑んでいる。「あったまりまっせ、ぬくぬくでっせ」と語りかけてくるような無闇な説得力がある。ここでの英語名称は「 HAKKIN WARMERS 」。製造元はジャパンエナジーだ。匂いは ZIPPO のライターオイルよりやや強い。
純正ベンジンで「 BM 」を処女発動させてみる。謳い文句通り、内蔵ライターで一発発動する。
匂いは鼻をあまり近づけなくても感じる。燃料のせいか、本体のせいかはわからない。
さて、ハクキン純正カイロを手に入れたことでついに私も「ハッカー」の仲間入りである。
当然「ハッキング」とはハクキンカイロを使用することである。
聡明な読者であれば、「 HHK 」が「 Happy Hacking Keyboard 」の略称などではなく、「 Hokahoka Hakukin Kairo 」の略称であることは言うまでもないことであろう。
なお、フィンランドにおいてはハクキンカイロ愛用者は「ハッキネン」と呼ばれている。
コメントする